VM活動

VM活動

VM活動とは「Visual Management」の略で、「経営の見える化」活動のことです。

従来取り組んできた全社一体となった「5S」および「TOMATO活動」をベースに、2012年からはマネジメントの見える化を推進し、マネジメントのやり方を根底から変革する事によって、質の向上を図り、最終的に経営革新の実現向けて『VM(Visual Management)活動』に取り組んでいます。
VM活動を推進する中で人材の育成を図る事は重要な目的の一つとなっています。「企業は人なり」と言われるように、人の成長なくして企業の発展はありません。
VMで管理技術を磨き上げ、ご来社頂く方々に驚きと感動を届けられる職場を実現して行きます。

ムダ、異常、問題点及び管理・改善サイクル全てを、見える化

この活動は、生産・管理・事務システムの維持管理・改善活動を展開することによる経営革新の実現を目指し、取り組んでいます。

※VM活動の概要についてさらにくわしく知りたい方は「一般社団法人中部産業連盟=中産連」のサイトをご確認ください。

VM活動の目的

スクロールできます
製造部門間接部門
直接的な目的・5S活動の推進
・在庫の削減
・リードタイムの短縮
・工数低減・生産性向上
・生産進度管理の向上
・不良の削減
・5S活動の推進
・ファイリングシステムの確立
・業務工数改善
・事務システムの改善と標準化
・責任権限の明確化
【原価低減と利益・キャッシュフローの増大】
終局目的・管理監督者の管理改善能力の向上
・人と組織と風土の活性化
・企業の経営体質の革新

VMの成果と新規受注の推移

VM活動の成果

VM活動以前の5Sの考え方は、「油が漏れれば拭き取る」、「通路が汚れればペンキを塗る」という、目の前の事例に対応するものでした。しかしVM活動を通して学んだ5Sの考え方は、「油が漏れれば漏れないようにする」、「通路が汚れるのであれば汚れないようにする。」という手間暇かけてでも発生源対策をやり切ることが本質である、ということ事でした。
これにより、以前はお客様が工場見学に来られるたびに、大々的な5S活動を繰り返していましたが、今では急なお客様のご来社でも自信を持って工場視察を受け入れることができるように変化しています。

品質管理での成果

5Sの考え方は、品質管理にも活かされ、以前の不良の対策は品質チェックを一人から二人に(ダブルチェック体制)、抜き取り検査から全数検査になど、人や工数をかける流出防止対策でした。
しかし、これでは「油が漏れれば拭き取る、通路が汚れればペンキを塗る」と同様、表面的な対応であり、維持継続ができない対策になります。重要なのは、不良をつくらないようにすること。不良をつくらなければそれがお客様に流出することはない。品質不良の発生源対策をやり切ることこそ、品質管理の本質であることを理解することで、お客様の信頼を得る活動を行っていけるようになりました。

新規受注獲得件数

5Sを基軸としたVM活動は、多くのお客様に「驚きと感動を与える」結果となり、新規受注の拡大にも大きく寄与していいます。Webサイトを見て当社を知っていただき、工場のご視察にお越しいただいたお客様も、当社の徹底した5SVMの現場を見るなり、その場でお取り引きの開始をご希望されるお会社や、
新入社員教育の一環として毎年当社にお越しいただくお客様もあり、5SとVMはお客様の心を掴んで離さない結果を生み出しています。

VM活動を進めて行く上での目的

1.廃れず継続し続けられる5Sの定着

「5S」とは・・・整理(Seiri)・整頓(Seiton)・清掃(Seisou)・清潔(Seiketu)・躾(Situke)の頭文字Sをとったもの。単なる職場の美化活動にとどまらず、汚染源に対して本質的に対策を行うと、汚れが綺麗な状態が継続できることを認識し、その先の仕組みづくりや人材育成まで含めた活動です。

2.全社員がPDCAサイクルを理解し実践

※「PDCAサイクル」とは・・・Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)の頭文字をとったもので、マネジメントサイクルとも呼ばれます。この4つのステップをなん度も繰り返すことで、期待される結果に近づけていきます。目的達成の基本であり、CAPDを全員が理解できればより強い組織になる、必須の業務の進め方です。

3.3現5ゲンで原価改善力の向上

すべては実際の現場で改善することを目指しています。
※「3現主義、5ゲン主義」とは・・・現場、現物、現実の3現主義に原理、原則を加えた考え方を「5ゲン主義」とよびます。

4.VM定着でマネジメント力の向上

PDCAサイクルを社員一人ひとりが回す仕組みを目指しています。従来は課長クラスがやっていたPDCA業務を、主任や若い担当者に積極的に任せており、来客時にも自信をもって説明しています。
月一回は目標管理表を元に課長クラスがPDCAサイクルのチェックを行ったり、コンサルの指導も現場課長クラスも一緒に受けているなど、PDCAサイクルのチェックを行いマネジメント力の向上に努めております。

5.改善し続けられる強い組織の構築

改善への意思統一にもVM活動は非常に効果的であり、問題点を明確にビジュアル化することがそもそものVMの目標です。最近ではPDCAサイクルではなく、まず問題点がないかをチェックする「CAPDサイクル」で工程の管理を行なっています。

VM活動の取り組み報告

今までの取り組みを年次ごとにまとめたものをこちらからご覧いただけます。

2011年1月にVM(Visual Management)活動をキックオフし、VM活動に真摯に向きあい、約10年間全力で取り組むことで、企業としての信頼を獲得してまいりました。その活動が実を結び、2013年12月にはVM推進賞受賞、そして2017年12月、ついにVM本賞受賞を受賞致しました。